介護実務者研修が、ついに最終日を迎えた。
今日の医療的ケア2日目は、
・救急蘇生法
・胃瘻・腸瘻による経管栄養法
・経鼻経管栄養法
いよいよ最後の実技と学習到達・修了評価の日である。
ここで合格印をいただければ、来年の介護福祉士取得への道がはっきりと見えてくる。
2日連続のスクーリングに参加できたのは、職場の皆さんのご協力があったからこそ。本当に感謝しかない。
「今日は絶対に合格して帰る!」
そんな気持ちで会場へ向かった。
とはいえ、還暦の脳みそはなかなか手強い。

手順を覚えたと思ったらすぐ忘れ、また教わって覚え直す。その繰り返しである。
それでも先生の丁寧なご指導のもと、プログラムどおりに何度か実践していくと、不思議と体が少しずつ覚えてくる。
若い受講生のようにスラスラとはいかない。
それでも、
「60歳でも、やれば何とかなるもんだな。」
そんな小さな自信が湧いてきた。
気が付けば緊張していた午前中の研修は、あっという間に終了していた。
最後の研修グルメは「びっくりドンキー」
7日間続いた研修のお昼ご飯。
最後のお店に選んだのは、びっくりドンキー。
医療的ケアの緊張で胃も疲れ気味なのに、なぜかハンバーグを選んでしまう60歳(笑)。
高校生の頃、福島市には「ベル」というハンバーグのお店があり、友達とよく通った。
安くて、とにかくおいしい人気店だった。
その後、店名がびっくりドンキーへ変わっていった記憶がある。
もう40年も前の話だ。
メニューを眺めていると、昔から気になっていたのに一度も注文したことがないメニューが目に入った。
「パインバーグディッシュ」
「パイナップルのジューシーな甘酸っぱさが、ハンバーグの旨味と絶妙な相性!」
そう言う感じだ。
しかし私には長年の疑問があった。
「パイナップルの缶詰を焼いて、本当にご飯のおかずになるのか?」
でも、酢豚のパイナップルは意外と好きだ。
60歳を過ぎた今こそ、食生活にも少し変化をつけてみよう。
そう思い、人生初のパインバーグディッシュを注文した。
運ばれてきた木のディッシュ皿が懐かしい。
大きめのお椀に入った味噌汁も、なんだかホッとする。
期待を胸に、ハンバーグとパイナップルを一緒に口へ運ぶ。
……。
正直に言う。
「ものすごく好き!」というほどではない(笑)。
でも、「これはこれでアリかな」という不思議な美味しさだった。
最後に味噌汁を飲み干したこれが絶品!
そして午後の研修へ向かう。
すると不思議なことに、昼食後にはあった胃の重さがなくなっている。
気のせいかもしれない。
たまたまかもしれない。
でも、
「もしかしてパイナップルの力?」
なんて都合よく考えたくなるくらい、体が軽くなっていた。
おかげで午後の実技も集中できた。
そして…。
無事、学習到達・修了評価に合格。
7日間にわたりご指導くださった先生方、一緒に学んだ受講生の皆さんへ感謝を伝え、還暦おじさんの介護実務者研修は幕を閉じた。
忙しい毎日の中で、
「こんな研修、申し込まなければよかった…。」
そう思った日も正直あった。
でも、終わってみると不思議なもので寂しい。
7日間を共に過ごした方々とも今日でお別れ。
これから介護の現場で再会する日があるかもしれない。
街で偶然会う日があるかもしれない。
そんな新しい楽しみもできた。
次の目標は、来年1月末の介護福祉士国家試験。
ここからは自主勉強の日々が始まる。
60歳になって覚えるスピードは遅くなっても
努力した時間はちゃんと自分を成長させてくれるような気がした。
さて、終わってみると現れたこの少し寂しい気持ち。
若い人たちは、こういうのを「エモい」と言うのだろうか。