毎年7月頃になると、我が家の外壁にひょっこり現れる不思議なお客様がいる。
細長い体で枝になりきっているその姿を見て、「今年も来たな」と思う。
おそらくナナフシだ。
一年に1〜2回しか見かけないので、最初は「いわき市にはこんな虫がいるのか!」と驚いた。福島市・山形・新潟で暮らしていた頃には、一度も見た記憶がないからだ。
ところが調べてみると、ナナフシは北海道から九州まで日本各地に生息しているという。
では、なぜ見たことがなかったのか。
理由はとてもシンプルだった。
見つけられないだけ。
「枝になりきる」日本屈指の擬態名人

ナナフシは、その名のとおり木の枝そっくりな昆虫。
細長い体と長い脚で木の枝や草の茎になりきり、風が吹けば枝のように体をゆらゆら揺らすことまである。
天敵の鳥たちをだますために進化した、自然界でもトップクラスの擬態名人なのだ。
だから森や公園にいても、ほとんどの人は気づかずに通り過ぎてしまう。
「珍しい虫」というよりは、見つけるのが難しい虫なのである。
見つけたら幸運?
さらに調べていると、面白い話を見つけた。
ナナフシは「見つけたら幸運」と言われることがあるらしい。
科学的な根拠があるわけではないだろうが
- めったに見つけられない
- 生命力が強い種類がいる
- 「難を伏す(なんをふす)」という語呂合わせ
などから、縁起の良い虫として親しまれているそうだ。
そう考えると…
毎年、我が家には幸運が訪れていたのかもしれない!!
還暦おじさん、触れませんでした(笑)
とはいえ、私は昆虫が大の得意というわけではない。
ナナフシは毒もなく、人を刺したり噛んだりすることもほとんどないそうだが、それでも細長い姿を目の前にすると少し腰が引ける💦というか気持ちワル😰
「今日は見るだけで勘弁、山にかえしてやれない💦」
そう心の中でつぶやき、そのまま会社へ向かった。
そして夕方帰宅すると、ナナフシの姿はもうなかった。
無事に近くの木へ戻ったのか、それとも別のお宅へ旅をしたのか。
もしかすると、次は誰かの家に幸運を届けに行ったのかもしれない。
幸運は、気づいた人のところへやってくる
ナナフシは、日本中にいる虫なのに、多くの人は一生に何度も出会えない。
それほど見つけるのが難しい虫だ。
だからこそ、偶然見つけられたときは少し嬉しくなる。
還暦を迎えて思うのは、幸運というものは宝くじのような大きな出来事だけではないということ。
朝、外へ出たら不思議な虫に出会えた。
「面白いな」と思えた。
そんな小さな出来事に気づけることも、十分に幸運なのではないだろうか。
今年もナナフシが顔を見せてくれた。
来年もまた会えたならそのときは少しだけ勇気を出して
山に返してあげるぜ!!
あなたの家の庭や外壁にも、枝になりきったナナフシが隠れているかもしれません。見つけたら、そっと観察してみてください。もしかすると、幸運を運んできてくれたお客様かもしれません。 🍀