令和8年の稲作も、あと3週間ほどで収穫期を迎える。
福島市の実家に戻ってきた。
目的は、田んぼの畔(あぜ)と、隣接する道路の壁面に伸びた雑草を刈り払うことだ。

数日前の大雨で、稲の一部が倒れてしまった💦。
この先はもう雨が降らないでくれと、祈るばかりだ。
なぜ、収穫直前に畔の草刈りをするのか
コンバインで刈り取る前に畔の雑草を整理しておく——
当たり前の作業のようだが、あらためて調べてみると、実にさまざまなメリットがあるらしい。
病害虫の温床をなくす 畔に生い茂った雑草は、カメムシなどの害虫や病原菌の隠れ家になりやすい。
稲の実が黄金色に色づき始めるこの時期は、カメムシによる斑点米被害が特に心配な時期でもある。草刈りをして雑草をなくすことで、害虫が稲に移動してくるのをある程度防ぐことができる。
コンバイン作業をスムーズにする 畔の草が伸び放題だと、収穫時にコンバインの通り道を塞いだり、機械に絡みついたりしてトラブルの原因になる。あらかじめ草を刈っておけば、収穫作業そのものが格段にやりやすくなる。
風通しと日当たりの改善 畔際の雑草がなくなることで風通しがよくなり、稲の乾燥や生育環境にもよい影響がある。倒伏した稲がある今年は、なおさらこの点が気になるところだ。
安全確保 草が生い茂った畔は、蛇や蜂の巣が潜んでいることもあり、思わぬ事故につながりかねない。刈り取り作業や見回りの前に整理しておくことは、家族や自分自身の安全のためでもある。
景観と近隣への配慮 道路に面した壁面の草を整えることは、見た目の問題だけでなく、近隣の方々や通行する人への配慮にもつながる。地域の中で農業を続けていく上で、こうした気配りも大切な仕事の一部だと感じている。
還暦になって気づいたこと
若い頃は、正直なところ農作業に対してあまり前向きではなかったが、還暦を迎えた今、不思議とその抵抗感がまったくなくなっている。むしろ、汗をかきながら草を刈るこの時間が、楽しみにすら感じられるようになってきた。
年齢を重ねたことで見えてきた景色、というものがあるのかもしれない。
稲作の先行きへの不安
農機具、消毒剤、燃料費——稲作に欠かせないものが軒並み高騰していることは知っている。
このまま自分が稲作を続けていけるのか。そもそも、現段階ですでに赤字になってたりして😅
正直なところ、これまで収支の管理は母親任せにしてきたため、実態がよくわかっていない。
来年度は、自分できちんと収支をつけて、一から勉強し直そうと思っている。
まずは目の前の草刈りから
とはいえ、その前にやるべきことがある。2日間、気合を入れて草刈りに励むことだ。
稲穂の先端――実をつける部分――が黄金色に色づいたら、いよいよ刈り取りの時期。
今はまだ、その先端は青いままだ。
収穫までの残り3週間。畔をきれいに整えながら、稲が無事に実り、これ以上天候に左右されないことを願いつつ、エンジン音とともに一日を過ごしたいと思う。