令和8年5月24日。
久しぶりのサーフフィッシングへ向かった。
5月に入ってからは、田んぼ仕事に通常業務、さらに介護福祉士実務者研修のスクーリングも始まり、毎日がかなり濃厚だった。
忙しいのはありがたいことだが、その代償なのか体が妙にだるい。
疲れが抜けない。
「これが60歳ってやつなのか…」
最近は、ちょっとした不調をすぐ年齢のせいにしてしまう。
それでも海へ行きたくなる。
不思議なものだ。

朝5時。
すでに日の出は過ぎていたが、約1か月ぶりのサーフに立った。
久しぶりの海は予想よりずっと寒い。しかも波が強い。
それでも各地でヒラメや青物の釣果情報が上がっているせいか、サーフには多くのアングラー。
皆、期待を込めてルアーを投げ続けている。
自分もキャストを繰り返す。
しかし数投しただけで感じる。
「あれ…体力落ちてるな…」
前なら平気だった距離を歩くだけで疲れる。
ルアーを投げ続ける腕も重い。
還暦という現実を、波打ち際で静かに実感する朝だった。
そして開始から約2時間後。

突然ロッドが「グイッ!!」と曲がった。
「来た!!🤣」
久しぶりに心拍数が一気に上がる。
…が。動かない。ただただ重い。
そう。地球というか根掛かです。
お気に入りのルアーをロスト。
海へ向かって「あぁぁ…」と心の声が漏れる。
魚も釣れない。
体もしんどい。
ルアーも失った。
今日は無理せず帰ろう😭。
そう決めて、サイクリングロードとして整備された堤防を歩きながら駐車場へ向かった。
すると、自転車に乗った方から突然声をかけられた。
「iPhone拾っちゃったんですけど、どうしたらいいですかね〜?」
普通なら「交番ですね」で終わる話なのに、なぜか余計なスイッチが入る。
「釣り人かもしれないから、Xに上げてみます?」
などと言ってしまった。
よせばいいのに。

どうしよこれ😅
とりあえず落とし物iPhoneを預かり、ポストしようとしたその瞬間——
iPhoneが鳴り出した。
相手は、落とし主の友人らしき人。
友人:「今、本人に変わります!!」
本人:「駐車場にいます」
落としたばかりだったらしい。
若いお兄さんがすいません〜と現れた。
iPhoneを渡した瞬間の、あの安心した顔。
「ありがとうございました!!」
何度も頭を下げる姿を見て、なんだかこちらまで嬉しくなった。
魚は釣れなかった。
お気に入りのルアーも失った。

小潮。
水温16.5℃。
曇り空。
波は強め。
条件だけ見れば、特別いい日ではなかったのかもしれない。
それでも——
帰り道に誰かの「困った」が解決できたことで、
不思議と心は少し温かかった。
釣果だけじゃない。
なんて言い訳をした坊主の日でした😭
