田植えを終えたあとのご褒美は、やっぱり温泉。 遅くなったが、今年も両親と一緒に、猪苗代の中ノ沢温泉へ一泊旅に出かけてきました。
さなぶり祭りは、田植えという一仕事をやり遂げたことを労い、田の神様に感謝する行事だと言われています。理屈はさておき、我が家にとってはこの旅こそが一番のお楽しみ。車を走らせながら見る田んぼの緑と、磐梯山の稜線を眺めているだけで、もう気持ちが緩んでいくのがわかります。
湯量日本一、酸性硫黄泉の名湯
中ノ沢温泉といえば、酸性硫黄泉、そして湯量日本一を誇る温泉地。 今回泊まった「いろり湯の宿 大阪屋」で源泉100%かけ流しのお湯をたっぷりと堪能させてもらいました。

浴室の扉を開けると、もうもうと立ちのぼる湯気の向こうに、白く濁った湯船が見えました。
湯船をのぞくと、湯の花が舞ってお湯全体が白く見えるほど。まるで牛乳を溶かしたかのような、濃厚な乳白色です。気になってちょっとだけ舐めてみたら、想像通りの酸っぱさ。「これぞ酸性泉!」と、思わず一人でにやけてしまいました。肌に触れた瞬間、ピリッとした刺激があるのも酸性泉ならでは。それでいて、湯上がりには肌がつるりとするから不思議なものです。
内湯から階段を降りていくと、露天風呂が待っていた。外の涼しい空気と温かいお湯のコントラストが心地よく、体の芯までしっかり温まる贅沢な時間が過ごせました。空を見上げれば、山あいの静かな景色が広がっていて、日頃の喧騒を忘れさせてくれます。

さらに洞窟風呂は少しぬるめの湯加減で、長湯派にはたまらない、ゆっくりのんびり楽しめる造りになっていました。薄暗い洞窟の中、ぼんやりと湯に浸かっていると、時間の感覚さえ忘れてしまいそうになります。

内湯・露天・洞窟と、ひとつの宿で三種の湯めぐりができるとは、なんとも贅沢。それぞれ違う表情を見せてくれるお湯を、時間の許す限りはしごして、心ゆくまで堪能しました。文句なしの、最高の温泉でした。
フロントで両替?野口英世のお札しか使えない自販機
ひとっ風呂浴びたあとのお楽しみといえば、やっぱり缶ビール。さっそくビールを求めてフロントへ向かうと、そこで面白いものを発見しました。

なんとその自販機、使えるお札は野口英世の千円札のみ!!
さすが野口英世の生誕地・猪苗代。こんなところにまで地元愛が発揮されている??とは思わず笑ってしまいました。今どき新千円札しか持っていない人はどうするのかと思いきや、ちゃんとフロントで両替してもらえるシステムになっているとのこと。旅館のの方にお願いすると、旧千円札に両替してくれました。

父と温泉で乾杯、そして来年の約束
両替してもらった野口英世のお札で、無事に缶ビールをゲット。プシュッと小気味よい音を立てて缶を開け、今年も父親と、温泉のあとの一杯で乾杯することができました。
湯上がりの体にキンキンに冷えたビールが染み渡る、あの瞬間はやっぱり何物にも代えがたいものです。窓の外の景色を眺めながら、他愛もない話をぽつぽつと交わす。それだけの時間が、なんとも贅沢に感じられました。

そんな中、ビールを飲みながら父がぽつりと一言。
「来年も田植えやっぺ」
その一言だけで、なんだか胸がいっぱいになりました。当たり前のように毎年続けてきたことだけれど、いつまでも当たり前ではないのだと、ふとした瞬間に気づかされます。
毎年恒例のさなぶり祭り、この温泉旅がまた来年も続いていく。それだけで十分すぎるほど幸せなことだと思います。
夜はこれからです。 ゆっくり飲みましょう。
続く

この大阪屋の近くに泊まりましたが、大阪から来て大阪屋があったので、憶えておりました。(笑)
強烈な硫黄泉は、僕の身体に染み付いて、翌日の帰りの新幹線の中で他の乗客に「温泉の臭いがする==」って異臭騒ぎに・・・
大阪屋の方に聞いたら初代は大阪から来た方というお話でした
温泉は舐めてみたら酸っぱかったです
自家用車は温泉臭くなってるかもですね( •̀ㅁ•́;)