令和8年、今年の稲作が無事に終わった。
今年も例年並みの収穫があり、両親も喜んでいた。
農家にとって、やはり一年間の苦労が実る収穫の時期は格別なのだろう。

そんな両親の姿を見ていると、こちらまでうれしくなってくる。
■ お米を作るって、やっぱり大変だった💦
田植えという大仕事は、私も手伝っている。
稲刈り、脱穀、籾摺りなどは、いわゆる外注でやってもらってるわけだが、それ以外にも
水の管理に草刈り、代かきなどなど……。
一年を通して、やることがたくさんある。
天候にも左右されるし、毎日田んぼの様子を気にかけなければならない。
子供の頃から当たり前のように見てきた農作業だが、還暦を迎えた今になって、あらためてその大変さを感じるようになった。
そして、自分も一緒に作業をすることが多くなってから、米が収穫できる喜びは以前より大きくなっている。
スーパーに並ぶお米も、誰かがこうして手間暇をかけて作っている。
そんな当たり前のことを、今さらながら実感する還暦おじさんなのである。
■ 今年はしっかりやりました!秋の田起こし
稲刈りが終わった田んぼ。
これで今年の農作業も終了!
……と思いたいところだが、そう簡単にはいかない。
稲刈りの後にやっておきたい作業がある。
それが、秋の田起こしだ!
昨年は出来なかったが、今年は違う!
トラクターに乗って、田んぼをしっかりと耕してきた。
浅めに耕すといいらしい。
秋のうちに稲わらを土と混ぜておくことで、微生物による分解を促し、翌春の田んぼの準備にも役立つのだそうだ。
ほかにも、稲わらが春までに分解されやすくなり、未分解の有機物によるガス害のリスクを減らすことや、雑草対策などにもつながるらしい。
農業というのは、収穫したら終わりではない。
来年のお米作りに向けて、すでに次の準備が始まってるんだな。

そんなことを考えながらトラクターを動かしていると、なんだか少しだけ農家らしくなった気がする。
まあ、まだまだ両親に教えてもらうことばかりなのだが……(笑)。
■ 今となっては貴重な稲わらも大切に!
そして、もうひとつ。
稲刈りの後に残る稲わらも、我が家では大切にしている。
最近では、稲わらを手に入れる機会も昔ほど当たり前ではなくなってきた。
しかし、稲わらにはいろいろな使い道がある。
畑の土の表面に敷けば、土の乾燥を抑えたり、雑草の発生を抑制したりする効果が期待できる。
さらに、時間が経てば少しずつ分解され、土づくりにも役立ってくれる。
まさに、捨てるところがない自然の恵みだ。
そして、我が家ではもうひとつ大切な使い道がある。

それは、お正月のしめ縄作り!
毎年、正月に飾るしめ縄を手作りしているのだ。
自分たちで育てたお米の稲わらが、今度は新年を迎えるためのしめ縄になる。
考えてみれば、なんともありがたい話で。
お米を食べて、稲わらを畑に使い、さらにしめ縄まで作る。
昔から続いてきたことを続ける両親はえらいな。
今年も、しめ縄作りに使う分の稲わらを大切に取っておいた。
これで、お正月の準備もひとつ進んだというわけだ。
■ 福島の冬がやってくる
これから福島市は、日に日に寒さが厳しくなってくる。
田んぼでの作業もしばらくお休みだ。
冬の帰省は、両親の受診に付き添ったり、買い物を手伝ったりすることが中心になるだろう。
年齢を重ねるにつれて、両親のことも気にかけなければならない。
両親が元気でいてくれること、そして一緒に田んぼで作業ができること自体が、ありがたいことなのだと感じる。
いつまでこうして一緒に作業ができるのかは分からない。
だからこそ、できるときにできることをやっておきたい。
昨年はできなかった秋の田起こしも、今年は自分でやることができた。
たったそれだけのことかもしれない。
でも、自分にとっては小さな一歩であり、両親への恩返しでもある。
来年もまた、この田んぼでトラクターに乗り、田植えを手伝い、秋には収穫の喜びを分かち合いたいものだ。
おいしいお米が食べられること。
家族が元気でいてくれること。
そして、帰る場所があり、自分にできる仕事があること。
若い頃には、当たり前だと思っていたことが、今ではとても幸せなことに思える。
そんなことをしみじみ感じながら、今年の稲作を締めくくった還暦おじさんでした。
来年も豊作になりますように!
