令和8年:認知症の父が今年もトラクターに乗った日、田んぼ全部耕してもらった話。

令和8年3月
二日前、母親から一本の電話が来た。

「お父ちゃん、調子が悪い…」

その声は、いつもと違って、明らかに“しんどさ”がにじんでいた😅

認知症の父は、ここ最近でも波があった、この日は特に様子がおかしいらしく

すぐに帰りたい気持ちはあったが、とにかくその場をしのぐしかない。

落ち着かせるための漢方と、眠れる薬を飲ませてもらうようにお願いした。

「明日、行くから」そう伝えた。


翌日、実家に着くと
父は、すっかり落ち着いて眠っていた。

あの電話はなんだったんだろうと思うくらい、
翌日も“いつも通りに近い父”だった。

後から聞くと、どうやら「蛇口が壊れた」という出来事が引き金になり

不安や焦りが一気に出てしまったようだ。

そしてもう一つ、母親の“限界”も、そこにあったのかもしれない。

介護に加えて、畑、そしてこれから始まる稲作。

「帰ってこい」ということだったのだろう

あの電話には、いろんな意味が詰まっていた気がする。


翌朝10時、ジャガイモを植えるために畑を耕す。

その後は田んぼへ移動。

トラクターを入れた瞬間だった。

くっついて来ていた、父の表情が変わった。

そして、やたらと指導が入る。

「ああしろ、こうしろ」

これはもしかして…と思った。

「やってくれ!」そう声をかけてみた。

周りに人も車もいない、安全な田んぼ。

任せてみることにした。


最初は少し戸惑っていたがすぐに思い出したようだ。

今年もまだ体が覚えている。

気づけば、“いつもの父”だった。

黙々と、そして力強く耕していく。

そして、最後までやり切った。


「さすがうまいね」

そう声をかけると、少し照れたように、嬉しそうに笑った。


正直なところ、意味のわからない話は増えている。

以前よりも進んでいるのかもしれない。

でも、80代後半で、これだけできる人がどれだけいるだろうか。


できることを奪って、安全を優先もひとつ。

見守りながら、できることを続けてもらうのも
また一つの形なんじゃないかと思った。


今年も、一緒に米が作れそうだ。


仕事は年度末でバタバタ。

ゴールデンウィークには代掻き、そして田植え。

介護実務者研修の勉強もある。

もちろん、ヒラメ釣りにも行きたい。


忙しい💦


そんなこんなで、今年も桜の季節を迎えられそうだ。

投稿者 norichanneru

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